骨密度と密接に関係する骨量(骨を形成する成分の量)は、男女とも成人以降、加齢とともに減少します。特に女性は50歳を境に急激に減少します。
骨密度とは
骨密度とは、単位面積あたりの骨量のことで、骨の強さを表す指標です。
骨の元となっているカルシウムなどのミネラル成分が、骨にどのくらい詰まっているかを示しています。
骨密度が高いほどに隙間がなく、丈夫ということになります。
その密度を調べる方法が、骨密度検査です。
骨の状態は体の外からは見えませんから、検査を受けることはとても重要です。
検査の目的は?
骨粗鬆症の予防や早期治療が目的
骨粗鬆症になると、背中・腰が痛い、身長が縮む、骨が折れる等起こりえます。
症状が進むと自分の体の重みで骨が折れ、最悪の場合動けなくなり、寝たきりになってしまうケースもあります。
そのような重大なリスクを引き起こす骨粗鬆症の予防に欠かせないのが骨密度検査です。
つまり骨密度検査は、健康寿命を延ばし自立した生活を送るために必要な検査なのです。
当院の検査方法は
「DIP法」
DIP法は、現在最も普及しているRA法の一種で、手のX線フィルム(またはデジタルデータ)を解析する方式です。
左手を標準物質(アルミスケール)とともに撮影し、第二中手骨の皮質骨の陰影度と標準物質の陰影度を比較して、骨密度を算出します。
骨密度はアルミニウムの厚さに換算されます。
被爆が少なく測定が容易なため、低骨密度のスクリーニング(集団検診)向きです。